2024年4月23日—お花見—

2024年4月23日(火)13:00〜16:00ころ

出席:近藤さん、佐藤さん、先生さん、髙橋さん

2024年度になって最初の演習の日でした。聖ジョージの日ですからイギリス史を勉強するゼミとしては何やら感じます……え、勉強体制に入ってないから感じないってか。

大学のいちばん上の駐車場から県立図書館と美術館へ向かう道のサクラが見ごろになっていましたので、お花見をしてきました。こんもりと咲く「一葉(いちよう)」や緑色の「御衣黄(ぎょいこう)」「鬱金(うこん)」が散りはじめくらいのようすです。かわいいとか、なぜ緑とか、まぁ、ふつうの反応でしょう。御衣黄を知って15年以上、うつくしいものはうつくしいですし、サクラは染井吉野だけではありません。咲くのがまだ冬のころといえる白梅から木瓜(ぼけ)や木蓮や辛夷(こぶし)や馬酔木(あせび)を楽しみ、いまは灯台躑躅(どうだんつつじ)と白丁花(はくちょうげ)に目をうばわれます。もうすぐ唐種招霊(からたねおがたま)もひらく時節です。

お花見をした林をぬけて pâtisserie salut. へ立ちより、ケーキを買って、大学へともどりました。おやつの甘味です。紅茶でいただきながらおしゃべりをして、まじめな話では、演習でおこなう読書会の練習を次週にもうけることになりました。

遠い、そして広い世界を理解しようとすることも、身近な小世界を経験しようとすることも、両方が重要です。花や木の名前(エーコの作品みたい)を知るだけで、対象を深く愛せるようになり、暮らしはきっと豊かになります。