2023年2月6日&2月7日—卒業研究口頭試問

2023年26日()15:00〜15:40ころ

被審査者:海野さん

副査:米山先生

まず、海野さんが5分間で論文の要旨を説明しました。十分な準備がうかがわれるものでした。

ついで、米山先生から、長所として、論文の論旨がととのっており、読みやすいものであったとのコメントがありました。その一方で、注の形式の不備、修正主義についての評価をふくむそれぞれの参考文献にたいする海野さんの立場などの不明瞭さが指摘されています。

あたりまえのことですが、論文を書くのであれば、論文を読み、論文の形式と論の構成をふまえる必要があります。研究方法論という授業は本学部にはありませんけれど、カリキュラムにあるLC1で身につけるべき学術技法です。基礎からの積みあげの重要さを忘れないでください。

2023年2月7日(火)13:00〜13:40ころ

被審査者:保坂さん

副査:澤田先生

まず、保坂さんが論文の要旨を説明しました。5分間と時間制限をこえたものでした。

ついで、澤田先生からコメントがありました。論文のなかで示された『吉原細見』の史料の読解、19世紀ロンドンの売春婦との比較、さらには論文の骨子である問いと答えについて問われ、いちおうの回答をしています。史料としてあげるのであればすべてを読解しなければならないこと、比較をするのであれば比較の基準が必要であること、問いと答えのあいだにある本論は論旨が一貫していなければならないこと、すべて基本です。

口頭試問は「口頭」であるだけに、面接のように想定する人もいますけれど、そうではありません。これは試験です。話しことばのあいまいさはあいまいであるとしか評価されません。時間がかぎられていますけれど、その時間内にできなければ「できず」になります。きびしいですね。